2020.11.10

足りないパズルの1ピース

MAATEE&SONSから’19AWに登場したジャケット。
これは手にしてから1年間(夏以外)は何かにつけて袖を通していた私物。縦横無尽に入る皺と毛羽立ち、色褪せや色ムラ。オレ的9month  jacketがなかなか良い感じの雰囲気になってきた。

 

秋冬なのに敢えてリネンで生地を織り起毛させ、身体を包み込むように丸く、丸く仕立てられている。ラペルの返り線は決められていないので、ボタンはついているけれど決して留めない、羽織る纏うリラックス。そんなバックハグ系胸きゅんジャケット。

カジュアルだけど、なんだかエレガントという狭間。シーズンにいくつか存在する、オーラを色濃く放つブランドの根幹に触れることができる1ピース。

気になったら時々ブラッシングしたけれど、時にはハンガーに掛けず丸めてソファーに置いとく時も。カバンには突っ込んだし、暑い日は汗もかき急な雨にも降られた。
洗濯は月に一度するかしないか。乾燥機にはまだ入れたことはない。洗濯可能なのか問題は、比較的金額高めの服にはいつでもついて回るけど、自分は「とりあえず洗っとけ」派。最初の1回目はいつも博打だけど、これはフワっとエアリー感が激減したので、洗うのはちょっと我慢した方がよかった。

何故こんなことを書くのかというと、MAATEE&SONSは「買って1年後くらいが、より男っぷりが上がっている服が多いんじゃないか」と考えているから。ブランドとしても大真面目に日常着を作っているので、シーズン毎に新作は出るんですが、それも良いけど手持ちの服をガンガン着込めよ、愛着をどんどん注ぎ込めよと。

そのままでもすごく良いモノで十分なんだけれど、最高!にまで持っていくために欠けている、足りないパズルの1ピースは自分で作って補えよと。そう思うわけ。

 

「古着と遜色ないくらいまで自分自身で育てる」ような感覚とニュアンスを、MAATEE&SONSの服から感じ取っていただきたい。